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熱中症予防に、アイススラリーの作りかた
2024.6.28■暑さに身体を徐々に馴らす、暑熱馴化の具体的な方法■
こんにちは。SOL整形外科の内田です。このコラムでは、患者さんやそのご家族から寄せられる質問に、整形外科医の視点でお答えしています。今回のご質問は、この時期に特に取り組んでいただきたい熱中症予防について、最近注目されているアイススラリーをご紹介します。
理事長 内田
質問:
アイススラリーが熱中症予防に効果的だと聞きました。アイススラリーってなんですか。
回答:
ご質問ありがとうございます。アイススラリーは、熱中症予防に非常に効果的な飲み物です。かっこいい名前がついていますが、少し溶けて滑らかになったかき氷のようなものを想像してください。特に暑い日や激しい運動後など、体温が上昇した時に身体の中から直接身体を冷やすことができるので効果を発揮します。ここでは、アイススラリーの熱中症予防効果と、家庭での簡単な作り方について詳しく説明したいと思います。
アイススラリーの熱中症予防効果
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- 体温調節::アイススラリーを飲むことで体内の温度を下げることができます。氷の冷たさが体内に取り込まれることで、体温を一時的に下げ、熱中症のリスクを軽減します。
- 水分補給::熱中症予防には十分な水分摂取が不可欠ですが、普通の水だけでは飽きてしまうこともあります。アイススラリーは、水分補給と同時に精神的なリフレッシュ効果も期待できます。
- 塩分補給::アイススラリーを作る際、塩分を含むスポーツドリンクなどを使うことで、体内の塩分バランスを保つことができます。これは、激しい運動などで失われる塩分を補給することで、熱中症のリスクを低減する効果があります。
- エネルギー補給::糖分を含むフルーツジュースやスポーツドリンクを使用することで、エネルギーを補給することもできます。疲労回復や体力維持に役立ちます。
家庭でのアイススラリーの作り方
材料の準備:氷、果汁、もしくはスポーツドリンク、そして必要に応じて塩を準備します。果汁は、オレンジやレモン、ライムなどの酸味のあるものがおすすめです。甘すぎないよう注意しましょう。
氷をブレンダーに入れる:ブレンダーに氷を入れます。スポーツドリンクとの割合は好みもよりますが、ここでは500cc程度のカップ一杯分としましょう。
果汁やスポーツドリンクの追加:氷に果汁やスポーツドリンクを加えます。果汁は氷の量に対して約1/4程度が目安です。塩は、小さじ1/4程度が適量です。
ブレンドする:ブレンダーを使用して、氷と液体をよく混ぜ合わせます。氷が完全に砕け、滑らかなスラリー状(細かくて薄い氷状、かき氷状)になるまでブレンドします。
味の調整:好みに応じて、さらに果汁や甘味料、塩などを追加して味を調整します。
冷やして飲む:アイススラリーが完成したら、魔法瓶などでしっかり保冷してスポーツの現場に持っていきましょう。運動時には味の感覚も変わるので、少しずつ調節していってください。(果汁やスポーツドリンクを入れても大丈夫な水筒に入れるようにしましょう。)
アイススラリーは、簡単に作れて美味しく、かつ熱中症予防に効果的な飲み物です。家庭で手軽に作ることができるので、是非試してみてください。
SOL整形外科スポーツクリニック
理事長 内田 繕博