こんにちは。

SOL整形外科の内田です。

このコラムでは、患者さんやそのご家族から寄せられる質問に、整形外科医の視点でお答えしています。今回のご質問は、ゴールデンエイジについて。ゴールデン、とは、何がゴールデンなのでしょう。いっしょにその意味を考えながら、どんなことに取り組めばよいか考えてみましょう。

 

質問:

小学校5年生の子どもがいます。習い事で、コーチに「いまがゴールデンエイジなので」と言われました。ゴールデンエイジって何を意味する言葉なのでしょう?

 

回答:
ゴールデンエイジ、最近よく聞く言葉になりましたね。言葉が先行してしまうと、一体何のことを話しているのかわからなくなってしまうこともあると思います。今回は、ゴールデンエイジについて、ちょっと詳しく考えてみましょう。

 

 

ゴールデンエイジについて

ゴールデンエイジとは

ゴールデンエイジとは、一般的に9歳から12歳頃までの子どもたちの発育段階を指します。

この時期は、身体的・精神的な成長が著しく、特に運動能力や技術の習得が飛躍的に向上するため、「ゴールデンエイジ」と呼ばれています。ただ、成長には個人差があるので、全員が必ずこの時期がピークというわけでもありません。身長が急に伸びだす少し手前の時期をイメージしていただけると良いと思います。

 

成長期のイラスト

 

なぜゴールデンエイジと呼ばれるのか

神経系の発達

  1. 運動神経の発達:

シナプスというのは、神経と神経の情報伝達部分のことです。これにより、脳から筋肉への指令が迅速かつ正確に伝わり、運動能力が飛躍的に向上します。

この時期に経験する多様な動きや運動は、神経回路の強化に大きく寄与します。

 

脳波のイラスト

 

運動だけでなく、認知のシナプスも形成されるのですね。

 

  1. 可塑性の高さ:

可塑性とは、変化する力のことだと思ってください。この脳の柔軟性により、新しい動きや技術を素早く習得する能力が高まります。例えば、新しいスポーツの基本動作や戦術を学ぶ際に、非常に効率よく身につけることができます。

 

 

  1. 学習能力の向上:

この時期に得た知識や経験は、長期的なスポーツパフォーマンスに大きな影響を与えます。

 

ぜひ、話し合いをたくさん持つような環境にお子さんを置いてあげたいですね。

自己紹介のイラスト(男の子)

ゴールデンエイジにすべきこと

基本的な運動能力の向上

  1. 多様なスポーツ体験:

これにより、様々な運動能力がバランスよく向上します。

 

  1. 基本動作の習得:

特定のスポーツをしている場合は、多様なウォーミングアップなどを取り入れるのもいいと思います。

 

  1. 柔軟性とバランスにも目を向ける:

バランス感覚の悪い人のイラスト(棒人間)

 

精神的な成長の支援

  1. 自己肯定感の育成:

子どもたちが自分に自信を持ち、挑戦する意欲を持ち続けられるよう、親やコーチの適切なサポートが求められます。スポーツ体験を、自己肯定感を育てる機会にできるように、大人の子どもへの接し方はとても重要です。

 

  1. 協調性とリーダーシップの育成:

 

 

まとめ

ゴールデンエイジは、子どもたちが運動能力や技術を飛躍的に向上させる貴重な時期です。

この時期に多様なスポーツ体験を通じて基本的な運動能力を養い、精神的な成長もサポートすることが、将来的な健康とスポーツパフォーマンスの向上につながります。

周囲の大人としては、子どもたちが楽しみながら成長できる環境を提供し、適切なサポートを行うことが大切です。